東京の隅田川のデルタ地域にある下町・「向島]地域で開催された<向島国際デザインワークショップ>〈1998年・川の手倶楽部主催〉に、チューターとして参加したことをきっかけに向島地域のまちづくり活動に関わることになりました。
向島は迷路のような路地を残す下町情緒ある地域である一方、地震被害の危険度ランキングで常に上位になる木造密集市街地でもあり、さらに高齢化や町工場・商店の閉鎖・廃業、空き家化などによる地域の閉塞感も課題でした。
<向島国際デザインワークショップ>では、国内外の様々な国の建築・都市計画系の学生150名以上が向島に滞在しながら、世界に共通する都市部周辺の市街地が抱える課題を「向島」を事例に探りました。
負の地域資源を活用しながら、地域活力を生み出す新たな方向性を模索したことが、その後の自身の向島のまちづくり活動へとつながっていきました。
向島国際デザインワークショップでチューターを務めた建築家・都市計画家らと<向島のまちづくりを支援する専門家集団SONOTA>を設立します。向島の将来ヴィジョンを検討しつつ、具体化する住宅プロジェクトを進めました。
そのスタートとなったのが、実現への機運が高まっていた<向島グループハウス>の計画。医療介護施設を併設する高齢者世帯向け共同住宅のプロジェクトで、居住者自ら設立する建設組合が小規模な敷地を統合して建てる、市場経済に頼らない自立更新型のプロジェクトです。
原稿;「向島空き家実験 −暫定活用がもたらすもの」(「造景」no32(建築資料研究社)掲載)
原稿;「都市に暮らす−「向島」的都市生活論−」(店舗併用住宅84=商住建築2[建築設計資料] 建築思潮研究所編 建築資料研究社 掲載)
原稿;「路地を生かした建て替えイメージの共有化に向けて」(季刊まちづくり8(0510) 学芸出版社)掲載)
※下記の助成金を受けての活動
<表>
<裏>
原稿;「モクミツの都市再生に向けて(東京・向島地域での取り組み)」
(「境界線から考える都市と建築」(三宅理一監修、「境界線から考える都市と建築」制作実行委員会編・鹿島出版会)に掲載
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