社屋 新築

 地盤と水に係る事業の会社の本社社屋兼再生可能エネルギー研究開発施設。地球と地域の環境の保全に貢献したいという会社の理念に則って、環境に配慮した国産杉材のCLTパネル(直交集成板)を全面的に使用した木造とし、建物で消費するエネルギーの一次エネルギーの収支をゼロにする完全ZEB化を図った。この会社が省エネ技術として開発を進めてきた地中熱利用を最大限に生かした計画であることも特徴。また災害時にも活用できる再エネ施設として、地域の避難施設・防災拠点にも認定された。

 東北初の完全ZEB化の建物であると共に、SDG’S(持続可能な環境目標)未来都市である福島県郡山市に立地する社屋にふさわしい実施事例として、多くの見学者が訪れている。

※ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、年間で消費する建築物のエネルギー量を大幅の削減するとともに、創エネでエネルギー収支「ゼロ」を目指した建築物のこと


規模・構造;木造2階建て
建築面積 318.67㎡(96.39坪) 延床面積 419.42㎡(126.87坪)
共同設計;武山肇(LLPテイクスにて)
構造設計;福山弘(福山弘構造デザイン)
施工;八光建設㈱
木材・加工;㈱オノツカ

ZEBプランナー;㈱エナジア
CLT助成事業;令和元年度 CLT活用建築物等建築等実証事業
      (事業主体;公益財団法人日本住宅・木材技術センター)

ZEB助成事業;令和元年度、2年度 ZEB実現に向けた先進的省エネルギー建築物実証事業

      (事業主体;一部経済産業省・国土交通省連携事業)

アルバム

福島県の新聞に県内の建築物の木材活用事例として紹介された。

強度と断熱性にすぐれたCLTパネルを屋根と間仕切り壁に採用したことで、柱のない広くて快適な空間を確保できたこと、さらに、民間の事務所として東北で初めて、建築物の省エネルギー率(ZEB化)が100%を超えた建築物であることを伝えている。